「あ、あの………?」
「僕が普通にあげるとでも思ったら、大間違いですよ」
………ぜ、絶対そういうことになると思ってた。
「ふ、普通にくれたらいいよ!」
「それじゃ、面白くないでしょう?」
これは面白いとか面白くないとか関係ない!!
………てか、面白いとか面白くないとか思うのは、一宮くんだけでしょーが!
「お、面白さ求めてないから私………」
「僕は面白くないとイヤです」
一宮くんがイマイチ理解できない。
この人、私で遊んで楽しんでるよね?
「ってことで」
一宮くんは立ち上がって私の目の前に立つと、私の両肩を押して階段に座らせた。
そして、キャンディの袋を開けて1粒取り出す。



