「聞いてると、やっぱり桃乃って一宮が好きなんじゃないの~?」
「ち……っ、違うよ!た、ただ、興味があるだけで……っ」
自分で言ってから思った。
本当に私は、今、興味本位で一宮くんと一緒にいるの?
確かに最初はそうだったかもしれない。
でも、今は一緒にいるのが楽しいとか思ったり、勉強教えてもらって感謝したり……。
なんだろう、なんか違う気がする。
「興味があるだけ、か。本当にそうなのかしら?」
面白そうに未唯ちゃんが私の顔を覗き込む。
「そ、そうだよっ!それ以外のなんでもないもん!」
違う気がするんだけど、なにかがわからない。
今は………まだ、わからなくてもいいよね?
「ま、そういうことにしといてあげるよ」
「み、未唯ちゃん………」
それから私と未唯ちゃんはお弁当を食べ終え、教室に戻った。