「あ……っ」
ぶつかったのは、歩だった。
歩は男友達と一緒にいた。
歩と視線が絡まり、慌てて目をそらす。
「…………っ」
歩にこの間言われた言葉を思い出す。
そういえば私、この間歩から逃げたんだ……。
そして私は逃げるようにその場を去った。
「歩くん、桃乃のことすごい見てたよ」
中庭に到着し、そのへんに腰をかけて未唯ちゃんが言った。
「…………」
「桃乃?」
「………もう私、歩のこと好きじゃない」
「……うん」
「でも、歩は………」
歩は私を諦めてくれそうもない。
どうしたらいいのかわかんない。



