「………まぁ、桃乃がいいなら良いんじゃない?」
「えへへ……じゃあいっぱい話しかけちゃお!」
キーンコーン―――
「じゃ、またあとでね」
「うん!未唯ちゃんばいばーい」
予鈴が鳴り、私と未唯ちゃんはお弁当を片付けて解散する。
自分の席に戻ると、一宮くんはもう席に着いていて読書をしていた。
………よし、話しかけよう!
自分の席に着き、後ろから話しかけることにした。
「い、一宮くん!」
「…………」
む、無反応ですか……ツラい………。
「あの……一宮くん?」
「…………」
明らか聞こえてるよね……?
無視されてる……?