隣の席のカフェ山君

ふぅ。


なんとかメニューとの戦いを終えた私は、慌てた心を落ち着かせるように(?)


見慣れた塾のテキストを広げた。



「・・・はぁ。宿題、わからなかったからなぁ。」




ぱらぱらとノートを広げてテキストの問題とにらめっこしてみるけど、




聞いたことない呪文のようなメニューに負けず劣らず、


見慣れたテキストの解説も同じくらい呪文のようだ。




仕方がないから、数学のドリルでもやってようかな。



数学の文章題を解くのは苦手だけど、ただの計算問題なら割と好きだった。




「お待たせいたしました。オレンジジュースです。」



因数分解のドリルのページを開いたところに、オレンジジュースが運ばれてきた。