カラン・・・





カフェの扉を押して中に入ると、背の高い甘いフェイスの男の人が出てきた。




「いらっしゃいませ。何名様ですか?」




すごーい。モデルみたいな背の高さなのに、顔は童顔。



「あ・・・一人です。」




「おひとり様ですね、お好きな席へどうぞ。」




にっこり微笑みながら、店員の男性は私を中へ案内してくれた。



店内も北欧風の造りで、インテリアもすごいおしゃれ。



私場違いかも。。。





おそるおそる店内へ足を運び、どの席に座ろうかあたりを見ていると、




「お勉強ですか?」




その店員さんが尋ねて来た。



やばい。勉強はお断り的な?

そりゃそうだよね、こんな優雅なカフェで中学生が勉強なんて。



「あ・・・はい、すみま・・・・」



私は帰ろうと、ドアの方へ一歩足を踏み出した。



「でしたら、こちらへどうぞ。ほかの席はテーブルが低いので、
お勉強には少し体勢がきついかもしれません。
こちらでしたら、お好きな席にどうぞ。」



「え?」



店員さんがさしたのは、店内でも比較的大きめな四角いテーブルで、椅子が
8つ。


「いいんですか?お勉強。」



驚いて私が尋ねると、



「えぇ、もちろん。ただ、この席はほかの方と相席になってしまいますが、
よろしいでしょうか。」



またにっこりと笑って店員さんは答えてくれた。



「あ、はい。」



「では、メニューをお持ちいたしますね。」




店員さんはカウンターの奥へ歩いて行った。


私はとりあえず、一番手前の椅子に座った。