隣の席のカフェ山君

びしょぬれで家に帰ると、お母さんが驚いてタオルをくれた。

なんで傘持っていかないのよ~。


小言付きだったけど、わしゃわしゃと髪の毛から拭いてくれた。




「ダッセー。」




こっちを見てつぶやいたのは弟の晃希(こうき)だ。



「っるさい!」




私はどたどたと階段を昇って2階へいった。




ドサ




服も着替えてすっかり疲れ切った私は、




ベッドに身を投げた。




あぁ、疲れた。




今日のカフェ、素敵だったなぁ。




また行こうかなー。




「夕食出来てるわよー!降りてきなさい!」




「はーい」



下からお母さんの声が聞こえたので、夕食を食べに下へ降りて行った。