---入学式―――
*緋奈side*

「緋奈っちぃぃ♡」

げっ!!きた(驚
こいつは、神崎優騎(かんざきゆき)。
保育園から仲がいい。

神崎グループの御曹司で、財産はとてもじゃないが、私の声で言えるものではない・・・。

お坊ちゃんとしては珍しく、私が行くような平凡の保育園に通っていた。

金持ちとして、凡人の暮らしを分からせようとする教育なのだろうか・・・。
どれだけ私たちを見下しているんだ!!

優騎は、くりくりした目にすらっとした鼻、綺麗な顔立ちをしている。
身長は170㎝程度、私と同じくらい。
学力もそこそこ、男子バスケ部だった。

優騎はお兄ちゃんのことも知ってる。
打ち解けていられる唯一無二の存在だ。

黙っていればいいものの・・・。

話すと台無しとはこいつのことかな。

「今日から、また同じ学校だな。それにしても久しぶり。何年ぶりだ?優騎。」

「2年ぶりくらいかな。中学の途中で僕転校したからねっ笑 それにしても、よく僕のこと分かったね。緋奈がまた綺麗になってるから見つけるのに苦労しちゃったよー!」

こいつもよく冗談を言ったものだ。

「褒め言葉として受け取っとくよ。さ、教室に入ろう。優騎と私は同じクラスみたいだから。」

私のクラスはS級クラス(特別特進クラスと言ったところか)。
優騎も同じ。

S級クラス



3.一ノ瀬 緋奈 (いちのせ ひな)



7.神崎 優騎 (かんざき ゆき)








16.日向 奈瑠嘉 (ひゅうが なるか)







24.零泉 遥翔 (れいせん はると)