「乃亜ぁー!!もぅ朝だよぉー!!早くご飯食べにおいでー!!」
「あ、うん、今行くねー」
ダダダ…
「あら、今日は、早いわねぇ?そっかぁっ!今日から2学期だものね。」
「うん。あ、今日から転校生がくるの。」
「へぇ…。女の子??」
「ううん。違うよ。男子だって」
「あらそう、かっこいい子だといいわね!」
「もう、お母さんってば…」
そう。私、中村乃亜(なかむら のあ)
高校2年生の母は…
かっこいい人が好き。うん。男好き。
それで、そのお母さんが、今まで出会った中で
1番のイケメンはお父さんだっていってた。
…、でも私にはそんな風には見えないんだけどなぁ。
いつも、ぼけっとしてるし。
「あれ?!この時計壊れてる!!」
「え、じゃ今何時!?」
「7時50分…」
「うそっ!?遅刻だぁ!!」
お母さんっ、いってきまぁーすっ!!」
「はぁい、いってらっしゃぁーい」
「ハァ…ハァ…やばいよぉ!!」