「んじゃーな。」 「おう、また見舞い行くからな。」 みんなは、そのまま家に帰っていった。 あたしは、蓮の車椅子を押しながら病室へ、広いグラウンドを歩く。 「蓮、好きだよ。」 「俺も。」 隣には蓮がいる。 この時間があとどれくらい続くのかな。 ……それは誰にもわからない。