「白石くん、蓮がっ。」 蓮のお母さんに呼ばれ、病室の中へ入った。 蓮は酸素マスクをつけて、その中で笑ってた。 「びっくりしたろ。」 「当たり前だろ?」 蓮はそりゃそうだな。って天井を見ながら笑う。 その笑顔は昔と変わらない、俺の大好きな蓮の笑顔だった。 こいつとならやっていける、そう思った。 「余命の事聞いたか?」 「ああ。」 「お前に凛の事頼んでいいか?」 「ああ。まかせとけ。」