「は?何言ってんだよ。」
一番最初に口を開いたのは白石だった。
「んなの、ありえねぇって。」
中学生の頃から、ずっと二人でバッテリー組んできて、今さっき甲子園を決めた所だもんね‥‥信じられるはずない。
「それがほんとなの。」
白石はあたしの胸ぐらを掴んだ。
「高坂‼︎お前おかしいんじゃねぇの?蓮が死ぬとかありえねぇんだよ‼︎」
病院の壁に当てられた。
白石の目からは次々と涙が溢れ出して
「あたしだって信じたくないよ‼︎でも、苦しんで、弱くなっていく蓮を見てると本当にいなくなるんだって思っちゃうんだよぉ‼︎」
あたしも泣きながら叫んだ。
あたしだって‥‥信じたくないよ‥‥

