「蓮?」


あたしは耐え切れず、その場に座った。



「蓮?蓮?」



蓮は目を閉じて、苦しそうにしている。



周りの皆は蓮が病気だって知らないからびっくりしてる。



「白石‼︎救急車呼んで‼︎」



「おっ、おう。」


野球部内で蓮の病気の事を知っているのは、あたしと監督だけ。




「蓮?しっかりして。」



神様、蓮は頑張ったんです。




あたしのために約束を守ってくれたんです。




まだ、伝えてないことがいっぱいあるんです。




まだ、あたしの王子様を連れていかないでください。