「凛‼︎ごめん、遅れた!」 「今始まったところだから。」 莉子はあたしの隣の席に座る。 ついに、今日勝てば甲子園なんだ。 夢見た甲子園。 「ドキドキするね。」 莉子は試合を見つめながら言う。 「うん。」 あたしが、莉子と少し喋ってる間にも試合は進んで、蓮は一番バッターをアウトにとり、二番バッターをツーストライクに追い込んでいる。 次は高めのストレートで二番バッターを三振にとった。 「よっしゃぁ!」