「楽しかった‼︎ありがと。」



「それはよかった。」


凛‥?



凛の目から涙がこぼれる。



俺はそれを手で拭ってやる。



「嫌だよ、あたし。」



俺は凛を抱きしめる。



強く、ギュっと抱きしめる。




「蓮とずっとこうしていたい。」



俺だってそうだ。



凛と結婚して、子供作って、野球教えたりして、子供とキャッチボールもしたかった。



「ごめんな。」


そうして、凛を身体から離す。



優しく両手で。



「もうすぐ、俺はお前の涙を拭ってはやれなくなる。」



神様、俺はいいから。



こいつだけでも幸せにしてやってください。