「えっ、蓮。野球続けるの?」



「当たり前だろ。」


野球をやっていて、しんどい事を遠ざけてはできない。ということは蓮だってしんどい事をしなければいけない。



そんなの怖すぎる。


いつ倒れるかわからないのに。



5ヶ月生きれるのを、短くしてしまう可能性があるのに。



「大丈夫なの?」



「おう。」



「ほんとにほんと?」


蓮はあたしの前では強がり。



小学校の時、指を骨折してるのに、試合中に足を痛めたあたしのかわりに、「全然大丈夫。」っていいながら出た事もあった。



ほんとはすごく痛かったのに。


だから、心配で心配で、蓮が急に倒れる所を想像しただけでも胸がなにかに潰されそうになった。