「次スライダーね。」


バッティングピッチチャーをやってる凛を遠くのベンチから見つめる。



「ちゃんとストレッチやんねぇーと、また高坂に怒られるぞ。」



「おう、白石か。」



白石は俺の横に座った。



「あいつも変わんねぇな。」


と白石は凛の方を見て言う。



白石は俺より早く凛と出会っていて、小学生のときは凛とバッテリーを組んでた



「あいつがいたから、この愛雲高校はここまで強くなれたんだよな。男なら女には負けたくねぇしな。」



「そうだな。」



「蓮、甲子園行こうぜ。」



「おう!」




甲子園に行って、凛を幸せにする。










この時の俺はなにも知らなかった。


俺の身体に異変が起きていることを。