「じゃあね。」 「おう。」 凛が帰った病室は、静かで一人になると死という恐怖に負けてしまいそうになる。 命が尽きるってどういうことなのか、まだよく分からない。 「凛………。」 ずっと食欲がなくって、点滴が俺の命を繋いでるのかなって思う。 俺は、白石と長谷川に明日凛が来る時間より早く病院にきて欲しいとメールをした。 頼まないとな。