「憂樹」 「え?え?」 そのまま引っ張られていく。 すごくすごく、楽しそうな早馬くんに。 階段を上っていく。 屋上…かな? 私は少し躊躇う。 だってこの時間は… ガチャリという音とともに見えた景色は予想通り。 普段では見られない顔を赤くした未胡と、ある先輩が座っていた。 「え、憂樹!?」 「ん?友達?」 早馬くんは頭に?をつけつつ、こっちを向いた。