保健室に入ると、新崎くんは


「じゃ、俺戻るね」


「え…」


新崎くんの方へ手を伸ばしても、なぜか後退した。



「行ってほしくないなあ、俺」



私は目を見張る。


「早馬くん…」



後ろから抱き締められてるのがわかった。



「え!?ちょ…」


「ん。離さない」


そう楽しそうに言う。