「いーじゃんほら!乗ってよ」 そう言って頬を膨らませた瞬間、「真言ー!」という声。 後ろを向くと普段早馬くんが一緒にいる男子たちが笑顔で手を振っていた。 早馬くんは少し舌打ちをする。 …一緒にいたってばれたら、まずいよね… 「じゃ、じゃあね早馬くん!」 私は足早に堤防をかけ上がって走っていった。 早馬くんが「あっちょっ」と何か言ってたのにも気づかずに。 心臓がバクバクし始めた。 息が切れる。 膝に手を置いてしゃがみこむ。 「あ」