犬系な彼の飼い主はじめました!?





「いっただきまーす」


「桜田さんってこんな元気だっけ…」


苦笑い混じりに新崎くんが言う。



「弁当だけが生き甲斐だから」



そう言うと、



「そう言えば奈田と桜田っていつからの仲よ」



菓子パンの袋を開けつつ言ったのは早馬くん。




「え、中学」


「へぇ~どんな風に仲良くなったの?」



早馬くんの顔がこっちを向いた。



「私、中学の頃全然友達いなくて。未胡もよくさぼってて、中学ってペア組まなきゃいけないこと多いじゃん?それで気付いたら話すようになってたかな」




「そうそう!で、話してみたら脳内お花畑炸裂」



「お花畑?」



そこを突っ込むか…新崎くん…



「彼氏は20歳を過ぎてからだってさ~あとサンタがいるって信じてて言っちゃった時は泣いた」




「それ言うの禁止!?」



「奈田の彼氏は酒か煙草か」



早馬くんは苦笑いをしつつ言った。




「てかあんたらはどうやって仲良くなったの?」