「ほら、もっと元気出して」


ぐいっと頬を引っ張る。



「いひゃい!いひゃいよ!?」



「それでいいんだよ、奈田はそれで君らしい」



君って…早馬くんおっさんだよそれじゃ。




「あ、時間ちょっとやばいね」



「ほんとだ、急ごう」



二人で階段を急いで上る。




「奈田、足早いじゃん」



「そ…かな」



「そうそう!前の体育も見てたけど結構タイム伸びてたし」



み…見てたの?あれ…




ちょっと恥ずかしいかも。




そう思うと顔が赤くなった。