俺は驚いた。 もちろん、奈田がそこにいたこと。 でも何より 奈田自身がそのことに驚いてること。 自分で開けたのに…大丈夫ですかね、あの人。 でも、なんだろ。 想像以上に奈田といる時間は楽しい。 楽しいだけじゃない、面白くて──なぜかワクワクが止まらない。 だからこそ奈田を傷つけたくない。 こんなにも純粋な彼女を。