「あ、ごめんな。話の途中で」
「大丈夫だよ。早馬くんの話だったし」
そう答えると
「そういや敬語…無くなったね」
少しだけ嬉しそうに笑みを浮かべつつ言う。
「あっ失礼「なんかじゃねえよ」
軽く頭にチョップされた。
「大体クラスメイトなんだしタメでそれこそ真言でも気にしないよ俺」
いやいやいやいやそんな滅相もない…
「そう言えば牛乳好きなの?早馬くん」
「あ、これ?これ実はコーヒー牛乳」
軽く目を反らしつつ言った。
「え?でも牛乳…」
「いっつも購買のおばちゃんお手製のもらってんの」
へえ…知らなかった。
「飲む?」
「だ、大丈夫!」
「冗談だって」
そう早馬くんが答えた瞬間扉越しに
『俺教室戻りたいんだけどさ』
なんて新崎くんの声。
そう言えばここ屋上の扉のまん前じゃないか…

