ぎゅうっと私を抱き締めた真言くんは、 「寂しかった」 なんて呟く。 「憂樹とずっと一緒にいたいって思っちゃうんだ俺。何て言えばいいのかよくわかんないけど…とにかく」 ほぼ同時に目が合う。 真言くんがふわっと笑った。 「さっきは犬と戯れすぎてごめんなさい」 「さっきは拗ねてごめんなさい」 しょうもないことだけど、何となくお互い謝って、 そして吹き出した。 「私たち変だね」 「そうだね。すっげえ変」