…暫く、お互いが喋らなくて。 ブランコの軋む音と、 カラスの鳴き声と小学生の笑い声とか そういうのが耳に入ってくる。 「…こういう時間」 真言くんが口を開いた。 「…憂樹といる、こういう時間がさ」 こっちを見てふわりと笑う。 「大好きなんだよね」 その言葉に私は停止する。