未胡と昼御飯を食べ終わって、事情を話して屋上へと向かう。
…ていうかこの学校屋上禁止じゃ…
なぜか開いているドアを開くと、
「来た来た」
そう言って携帯をしまう新崎くん。
「あの…多分じゃなくて早馬くんのこと、ですよね」
「敬語じゃなくていいよ。堅苦しいし。ここ座りなよ」
そう言って自分の横を叩く。
「じゃあ…お言葉に甘えさせてもらいま…!?」
「敬語、いらないって言ったよね?」
ニコニコ笑顔の圧力に負ける。
「ごっごめんなさい」
「謝らなくていいんだよ、ただ…」
「?」
「ただ…」
彼の黒髪が輝いてみえる。
「俺、真言が興味持ってる奈田さんとお喋りしたいな~と思っただけだよ」
「早馬くんが興味を…?」
そんなこと一度も…
眉をひそめると「まあまあ、細かいことは気にしない」
と言われてしまった。
これは細かいことなのでしょうか…?

