「憂樹」


「ん?」


他の人の話し声がして、物陰に隠れた。


憂樹の心臓の脈の早さが伝わっていく。



「…行った、かな?」



「……」



「真言くん?」


そっと、憂樹の頬にキスする。



そのまま喋れない憂樹と教室へと戻った。