「………ったく、だからって気がすむまで殴られるバカがいる?」 「大丈夫だって。服着てりゃこんなもん」 健祐は少しトゲのある消毒の仕方をしてくる。 「…憂樹にだけは言うなよ」 「あーはいはい」 どうせバカだとでも思ってんだろうな。 「…そういやお前、前憂樹のこと…いってえ!?」 背中を思いっきり叩かれた。 「じゃ、俺は行くから」 健祐は立ち上がって、保健室を出ていってしまう。