えっと… 柵瀬くんの教室ってどこだろ… ていうかすごい見られてる気が… あ。 「いた」 そこには一人で焼きそばパンを食べている柵瀬くんがいて。 「柵瀬くん!」 「あ…先輩」 ふいに、少しだけ…柵瀬くんは笑った。 「柵瀬くん?」 「嫌われたかと思ったから」 「え…?」 柵瀬くんはそっと、まだ少し腫れている頬に触れた。 「これ、すいませんでした」