「いっ…!」


柵瀬のシャツの襟を掴むとネックレスにしてた指輪をちぎり取る。


「何これ?」


「手前には関係ねぇだろ」


「あの地味先輩から貰ったのかな?それともうざ女?」



「関係ねぇ」



俺の友達になんつーあだ名だよ、ったく。



「…よっ、柵瀬」



俺は気が付いたらそんな風に口を開いてて。



「え…」



実は初しゃべりの柵瀬は単純に驚いてた。


ま、当たり前だよね。