そしていつの間にか川原のベンチで座ってる始末。
夕日、綺麗だなあ。
「…さてっと」
「ん?」
静かな風がなびいていて、髪を優しく揺らした。
「私が憂樹と仲良くなろうと思ったのは、もちろん真言のおかげなんだけど」
そこで一息ためる。
「………好きなんだよねえ、
憂樹のこと。」
え、そっち?
「んー、なんて言えばいいんだろ。まっすぐで、やさしくて。
純粋な憂樹がすごく気になってたんだ」
「そ、そっか…」
何だろう、この気持ち。
まただ、『あったかいもの』みたいな感覚。
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