「へぇ~階段から落ちそうになったとこを?」


「うん、それからまた色々と」


道端で買ったたい焼きを食べつつ、頷いた。


「なるほどねぇ。」


明が難しそうな顔をしながら頬張る。



「…あの、俺帰った方がいいんじゃ…」



柵瀬くんがぼそぼそと言い出す。



「いいのいいの。憂樹とも仲良くなったばっかだからね。誰かいた方がやり易いし」



確かに…まだ共通点なんて早馬くんしかなくて。



早馬くん…



「…憂樹?」


「ん?」


「なんでにやけてんの?」





え?