手を戻して、さっきよりも軽い表情になる柵瀬くん。


よかった、、、。


人に言うだけで変わることも本当にあるんだなあ。


「先輩、また話聞いてもらっていいですか?」



「ん?うん、もちろん」



柵瀬くんはよしっと声をもらす。


「憂樹?」



突然、後ろから声が聞こえた。



ほぼ同時に振り向くと、



「あ、明!?」



「よっす~、そっちの金髪くんは?」



「えっと後輩の柵瀬くんだよ」



「…彼氏?」



柵瀬くんが突然むせかえる



「ななななな!?そんな訳ないですよ!?」



「冗談だよ!焦らないで」



明もびっくりしつつなだめた。