「奈田は偉いよ。俺も見習わなくちゃだな」



「早馬くんも充分すごいですぅ」


早馬くんは箒を掃除道具いれへと戻す。



「じゃ、俺も帰ろっかな」




「うん、じゃあね」



早馬くんは手を振ると急いで廊下を走っていく。


と同時に先生も入ってきた。



「奈田ー、はじめるぞ」



「はい、わかりました」




席につくと突然先生は「最近、楽しそうだな」と言った。




楽しそう、なのかな。




「多分早馬くんのおかげです」



「お前も早馬か。どいつもこいつも早馬大好きなんだな」