恋色電車




あの時は、電車が遅れてて、



人がたくさんいた。



つまり、


彼女も、遅れてた電車を待っていただけなんじゃないかって。




そんな心配事を胸に、電車は動き出す。




ーガタン ゴトン



不規則に揺れる電車は、



俺を落ち着かせない。




やっと、1駅目についたとき


朝ポケットにしまった飴を思い出し



棒が付いていないほうを、



口の中へ放り込んだ。