ーコロンコロン 口の中で飴を転がす。 神谷さんにもらったその飴は、 いちごミルク味だった。 口いっぱいに甘い香りが広がる。 しばらくその味に浸ったあと、クローゼットに視線を戻した。 トップスばかりを見ていたから、ボトムの方にも目を向ける。 そして何着か適当に見てみる。 「あ、これにしよう!」