「何かあった?」 俯く私の顔を覗き込むようにして問い掛けてきたのは 羽生さんだった。 「いえ、なんに・・・」 なんにもないですよ。 そう言おうとしたのをふさいだのは店長の言葉。 「あったのよね~。愛衣ちゃん」 どこか楽しげにこちらを見てくる。 「ほんと?」 どこか悲しげに聞いてきた羽生さんは困った表情をしていた。 眉毛が下がり、ウソ偽りなく心配してくれていた。