「は?」 "こいつ何言ってるの"。 そんな言葉がサラリーマンの顔に浮かぶ。 「おばあさんが乗ろうとしてる時に、あんたが降りて邪魔すんなよ」 ごもっともだ。 いくら出入り口だからって、お年寄りに気も使えないようじゃ・・・ さすがにサラリーマンも返す言葉がなかったみたい。 悔しそうな顔をして、逃げるようにホームへ向かって行った。 安心のため息を1つ着き、視線を彼に戻した。