そんな私たちを見て涼太の後ろにいた瞬くんが
「奈実、おはよ。それどうした?」
と不思議そうに奈実ちゃんに言った。
「瞬、おはよぉ。なんか下駄箱で唯がいたから声かけたら上靴がなくなってて私がスリッパ取りに行ってたの」
そう言った奈実ちゃん。
それを聞いた涼太の顔はさっきの優しい顔とはまるで別人みたいに怖い顔をしていた
「……誰だよ。そんなくだらねぇことするやつ」
涼太…怒ってる…。
こ、怖い…。
「と、とりあえず私は大丈夫だし上靴さんちょっと旅行行ったんだと思うから!!教室行こう??」
涼太の顔が怖くてよくわからないことを言ってしまってる。
だってそんなに怒ると思わなかったんだもん。

