私がもっと大っきかったら
涼太も疲れずにすんだのになぁ
「あはは、唯はそのままでいいよ」
涼太はケラケラ笑って言った。
なんでそんな笑うの??
涼太が疲れてたから心配したのにー。
ちょっと頰っぺたを膨らませて
フイッと顔をそらすと涼太が
「そんな怒んなよ、あとその顔、他の男の前でするの禁止な」
そういうと頭をポンポンと撫でた。
やっぱりお兄ちゃんみたい。
あたしの顔はほんのり赤く染まった。
なんで顔が熱いんだろう?
風邪ひいたかな?
そのあとはなんとなくお話しながら
帰ったらあっという間に家の前。
「じゃあ、また明日学校でな!」
「うん、また明日ね!」
そういうとそっと手をあげて涼太は
歩いて行ってしまった。

