2人のlove style

涼太side



「じゃあ、提出してくるね!」



ガラガラと音を立てて職員室のドアを開いて
唯が中へ入っていった。



俺は廊下で待っていた。



今から出かけることや
さっきの唯の笑顔を考えると嬉しくて
柄にもなくニヤついてしまう。



「失礼しましたぁー」


しばらくすると唯が出てきた。



小さくて華奢な身体に可愛らしい声と笑顔。
今までにもこんな子が俺に告白してきたことは
正直あったけど、仕草や天然なところも
なんともいえず可愛いと思ってしまう。



ぼーっと唯のことを眺めていると



「どうしたの?あたしの顔が変!?」


と慌てて言ってきた。


ほんと天然。



「違うよ。早く行こうぜ」



俺がそう言って歩き出すと
後ろをちょこちょこついてくる。



あぁー…可愛い…。



一目惚れなんて初めての俺には
この気持ちをどうすればいいのか
わからなかった。