顔をあげると涼太が微笑んでいた。
「わぁ!!涼太!!!ごめんね、ぶつかって!って…なんでA組にいるの??」
あたしの頭の上にはハテナが飛んでいた。
だって涼太の教室じゃないし…?
「いや、奈美ちゃんから唯がまだ教室ってきいて…その…迎えにきた。」
え?迎えに来てくれたの??
そう言う涼太はなんとなく顔が赤かった。
「あ、でもあたしまだ職員室いってなくて」
「ついていくよ?」
「でも悪いし…それに職員室までなら迷子にならないよ??」
そういうと涼太は笑い出した。
なんで笑うの???
ショッピングモールだと
いつも迷子になるから迷子の心配かと思ったのになぁ…?
「俺が行きたいからついてく。それとも俺と一緒じゃ嫌?」
少し心配そうに首を傾げる涼太。
「全然嫌じゃないよ!!!じゃあ一緒にきてくださーい!」
あたしがそういうと涼太は満足そうに笑った。

