「ねぇねぇ。どこ行くの?」 「俺達と遊ばない?」 振り向きもしないで歩き続けた。 いつもはそれで終わる。 ナンパなんて、結局は誰でもいいのだから。 ダメなら次に行くのが彼等のやり方。 目の前の信号が赤に変わる。 立ち止まって信号が変わるのを待つ。 その時、 不意に腕を掴まれ引き寄せられた。 「やっぱ、めっちゃ可愛いじゃん。」