キョロキョロと周りを見渡す遥希と目が合った。
私に向けて小さく手を上げ、駆け寄ってくる。
久しぶりに見る、遥希の優しい笑顔。
「美桜、久しぶりだな。」
「うん。」
二人の間をぎこちない空気が流れる。
「俺、変かな? 一応デートだし、ちょっとカッコつけて来たつもりなんだけど…。」
少し照れたように、目にかかった前髪を払う。
「ううん。変じゃないよ。今日の遥希くん、何か爽やかな感じ。」
「そっか…良かった。」
側にいるだけで、ただそれだけで胸が苦しい。
なのに…
そう感じられる事が嬉しかった。
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