いつか きっと…


一瞬にして状況が変わる。


あんなに居た野次馬も、あっという間に散らばり姿を消す。

蜘蛛の子が…まさにそれだった。

ナイフを振り回していた男も、車に向かって走りだすのが見えた。




「おい。逃げるぞ!」

ハッとして声のする方を見る。

その人は、ギターケースを担ぎ直しすと私の手を取りサイレンとは反対の方向に走り出した。