「てゆうかさ…遥希、左手どうしたの?」 それまでワチャワチャと楽しそうに話していたメンバーが真剣な顔になる。 「それなんだけどさ、本当申し訳ないんだけど、ちょっと怪我しちゃってさ…。」 遥希は包帯の巻かれた方の手を、皆に見せるようにヒラヒラさせた。 「それじゃあ、今日ギター無理だろ?」 「無理…だな。本当、皆ごめん。」 遥希も真剣な顔で頭を下げた。