教室もいつもと同じで、ゆるかった。
今を楽しむことに徹した高校生ほど、馬鹿になれるやつはいない。
私もその馬鹿の1人だったりする。
でも、先生に媚を売るのは忘れない。
仲良くしておけば、風当たりも良くなるし、なによりテストの出題傾向がわかっちゃうっていう特典付き。
これを逃す手はない。
なんてニヤニヤしていると、わざわざバンッと豪快にドアを開けて授業開始ギリギリに悠が戻ってきた。
「なんで起こしてくれなかったの。授業遅れてシゴかれるトコだったでしょ」
「起こしたよ、ちゃんと。でも起きないから」
悠は大袈裟にため息を着くと、頭を掻きながら
「…何してもいいから起こして。放課後呼ばれなんかしたら、めんどくさい」
と、ぶっきらぼうに言った。

