「大丈夫だ、研究は続けるよ。」

「どこで?」

「ここで。」

ルナからの質問に、クーラは当たり前の様に、即答した。

「…仕方ないな。」

クーラの即答に対し、ルナは極度の怒りを覚えたが、握りしめていた拳を解いた。

「だが、その前にな、吸血鬼について、色々と調べたい。」

クーラはそう言うと、何故かひたすら腕立て伏せをしているランスに問いかけた。

「おい小人!!俺が集めておいた資料何処だ?」

ランスは腕立て伏せの姿勢のまま、ルナの隣を指差した。

そこには、扉があり、繋がっている場所はルナの部屋であった。

「お前が運べと言った奴は全部そこだよ!ったく…誰が小人だよ。」

そう答えるとランスは再び、凄まじい勢いで腕立て伏せを始めた。

「…1045!!1046!!10047!!1048!!」

「ちょっと待てよ?俺の部屋が何だって?」

ルナは、そう言うと直ぐ様部屋の扉を開けた。